小学校5~6年の頃に仲のいい女の子が妙にベタベタしてきたり
エッチな質問してきたりしてたけど性に目覚めた頃や疑問があったからなんだな。
男も脇毛が生えたコを見たがったり体育の着替えの時に「あいつの乳首はデカい」
などと興奮して見たり。
今思えばもったいない時代を素通りしてきたような。

修学旅行で女子が男子の部屋に「○○が□□に話しがあるってよ」と大勢で押し掛けて来て
二人を押入で話させてる間、ある女の子が俺に引っ付いて来たことがあった。
真横に座って肩を密着させるし「俺君はアイちゃんが好きなんでしょ?」
と図星な事を言われた。


あわてて否定する俺に「でもアイちゃんが好きなのは別男君だからねー。残念でしょw」
「そして次に好きなのはAちゃんでしょ?」
誰にも言ったことないのにどうして分かるのか不思議だったけど、
想像以上に女は男の視線や態度に敏感なのだな、とずいぶんあとで理解した。

「じゃあ私は何番目?」

密着子のことはあんまり意識したことはなかったけど
理科の実験や家庭科の料理が同じグループで冗談言い合ったり一緒にやることが多く
安心しきっていた感があった。異性に対しての好意とは別の仲間意識かな。

男はテレ屋なものだから「何番目てホントは1番が誰かもわからんくせに」と
狼狽えながら言葉少なに適当に話してた。

すると密着子は急に笑いを抑えて「私は俺君が1番目だよ」
それを聞いた瞬間、俺の中で化学変化が起こり化学反応が暴走して昇華させるような
意識変化が起ってしまった。
目が点になり身体がコチコチに固くなり返事もろくにできなくなった。

真横に体育座りした密着子は俺の肩にしなだれかかってくる。

今のスケベ丸出しな俺なら咄嗟に肩を抱きすくめて密着返しをやるだろう。
だが純情でええかっこっしいのテレ屋な男の本性がそれを拒絶した。
俺は密着子から離れた。なおも引っ付いてくる密着子。恥ずかしがる俺。
そして本音とは裏腹な言葉を叫んだ「うるさい!」

立ち上がって廊下に出て別の男子たちの部屋に逃げていった。

しかし本音は密着子のことが気になってしかたがなかったし
俺の中の化学変化は沸点に達しそうだった。
適当にその部屋で過ごして自分の部屋に戻ったら女子は誰もおらず
俺が叫んだ事もみんな気にもしてなかった。
布団に入っても全然眠れなかった。

翌日朝食前の散歩で密着子の姿を目で追った。なんとなく俺から離れてる感じがした。
二十六聖人像の前で説明を受けてる時も心は別にあった。
修学旅行が終わるまで密着子の姿を追い、心は密着子にあった。
そして昨晩のことを謝りたかった。

その後修学旅行の記念文集を作る時に密着子と同じ班になった。
密着子はケロッとした感じだったけど俺は後ろめたさをひきづったままだった。
ある時二人だけの時があり思いを決して謝った。
すると「いいよ。もう忘れたしw」と屈託が無い。さらに
「私の1番目も別男君だし」と決別宣言。
ほのかなおれの恋心も終わった。空しさだけが残った。
男は子どもから大人になるのが遅いんだなあ、とずっと後で実感した。

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