これは高度成長に沸いた昭和40年代、私が小学校六年生の頃の話です。
そのころ私は2Kのアパートに住んでいました。
両親はマイホームを目標に共働きをしており、私は当時流行の『鍵っ子』でした。
アパートの大家さんは真知子さんという40代半ばの女性で、同じアパートの1階に住んでいました。
私の遠縁に当たるの人だったので、家族の間では『真知子おばさん』と呼んでいました。
真知子おばさんは色白で細くて、化粧っ気は全くないのですが
すっきりした顔立ちの綺麗な人でした。母よりは10歳ほど上でしたが、母より若く見えました。


そして、お金持ちでした。
私は可愛がってもらっていて、よく家に遊びに行ったのですが、
とても優雅に暮らしているように見えました。
スープやコンビーフやポテトチップなど、当時一般家庭ではあまり食べないものを
よくご馳走になりました。クッキーを自分で作ったりするのには驚きました。
コーヒーはサイフォンで入れてくれましたし、砂糖だって角砂糖でした。
部屋には立派なステレオがあって、よく映画音楽やクラッシックを聴いていました。
テレビで時代劇を見て喜んでる両親と比べて、なんて優雅なのだろうと思いました。

ただ真知子さんは足が悪くて、外出には杖が必要でした。
そのためか真知子さんの部屋は、うちと間取りは同じでも、畳ではなく板張りで
(今ならフローリングと言うのでしょうね)、布団ではなくベッドで寝ていました。
たぶん布団の上げ下げが大変だったからだと思います。

私は真知子さんの影響で、映画音楽やクラッシック音楽に興味を持つようになって
毎日のように真知子さんの家にお邪魔するようになりました。
真知子さんも、私と話をするのが好きだったようでした。
レコードをかけて、おやつを食べながら、たわいない学校での出来事などを話すと、
興味深そうに聞いてくれるのが嬉しかったですね。
そんな真知子さんですから、好きな女の子の話も普通にすることができましたっけ。

当時私は、同じクラスに好きな女の子がいました。思春期の入り口、初恋です。
でも初恋の女子とは別の感覚として、真知子さんのことも好きでした。
母よりも年上の真知子さんに恋愛感情を持つはずはない、と頭の中では思うのですが
だんだんと自分の意識の中で、真知子さんの存在が大きくなりました。
そして、この気持ちだけは真知子さんに悟られてはいけない、と何となく思っていました。

そんなある日、私はいつもと同じように真知子さんの部屋でたわいない話を
しているうちに、たまたま話題が両親の話になった時のことです。
私が、『うちの両親はあまり仲が良くないんだ』と言ったら、真知子さんは
『それは違うわ。あなたの前では父母でも、2人になれば男と女だもの。』と言うのです。
私も少しムキになって、『そんなことないって。2人で仲良くしてるところなんて見たこと無いし』
と言うと、真知子さんはにっこり笑いながら、
『でもお父さんとお母さんは同じ部屋で寝てるんでしょ?』と返すのです。

『それは2部屋しかないんだから、両親は同じ部屋で寝てるけどさ。。』
『でしょー、それが仲の良い証拠よ』『いや、でもさ』と言いかけて、私は口ごもりました。
ちょっと話が変な方向に進んでるな、と、さすがに六年生の私でも気がついたのです。
その様子を見た真知子さんは、ふふっと笑って、『キミも大人になったのね』と言いました。

普段は聞き役の真知子さんなのに、珍しくこの話題には食いついてくるのです。
『キミがもう少し遅くまで起きていれば、きっとご両親の仲が良いことがわかるわ』

六年生ともなれば、おぼろげながらも男女の営みの知識くらいはあります。
しかし私は、両親がそのような行為をしてるとは、どうしても思えなかったので、
その夜、私はずっと隣の部屋の様子に聞き耳を立てていました。
しかし父は布団に入ってすぐに大いびきで寝ていたし、母も少し遅れて寝入ってしまった。

翌日私は学校から帰ると、すぐに真知子さんの部屋に報告に行きました。
『ね、うちの両親は、同じ部屋で寝ていても仲が良いわけじゃないよ』と、私。
『あはは、キミはまだまだ子供なのね』と、真知子さん。
真知子さんが言うには、男女が仲良くするのは大体週末なのだそうだ。
だから金土日の夜に確認をすれば良いそうだ。
私が起きているうちは絶対に夫婦間の行為はしないから、
布団の中で寝たふりをしているように言われた。
私が本当に寝ないようにと、ご丁寧に眠気覚ましのアメまで持たせてくれた。

真知子さんは綺麗で上品でおっとりしているから、男女間の営みなんかには
全然興味が無いのだろう、と、これまで私は勝手に思っていた。
ところが真知子さんは、うちの両親の性行為に強い興味があるらしい。
そして私は、真知子さんが知りたいのなら絶対に教えてあげなくては、と、
思ったのでした。

土曜の午後と日曜日は両親が家にいるので、私は真知子さんの部屋には行けません。
なので月曜の放課後、私は急いで帰宅するとすぐに真知子さんの部屋に行きました。

私は玄関先で靴を脱ぐのももどかしく『真知子おばさん、あのね』と言いかけると、
その様子を見た真知子さんは、『あわてないあわてない。ソファに座って少し待ってて』
私は家に上がりソファに座って待っていると、真知子さんがジュースとお菓子を持って来て、
私の隣に座りました。
『あのね、真知子おばさんの言うとおりだったよ。土曜日の夜にね』と、私が切り出します。
『うんうん』、と真知子さんは身を乗り出すようにして、私の目を見つめます。
私はその夜、耳にした父と母との営みを、こと細かく真知子さんに伝えました。
真知子さんは、時にうなずいたり、時に私に質問を交えたりしながら、熱心に聞いてくれていました。
普段は透き通るように白い真知子さんの顔が、私の話を聞いているうちに、ほんのりピンクに
染まっていきました。うっとりしたような目をして、いつのまにか口を半開きになって、
心なしか息遣いが深くなったように思えました。
今までも真知子さんのことは綺麗だと思っていましたが、その日の真知子さんには
何となくセクシーというか妖艶な雰囲気を感じました。

そんな真知子さんの表情を見ながら、私は刺激的な出来事を丁寧に話しました。
私も話をしているうちに今までにない興奮状態となりました。ズボンの下は
痛いほどの勃起状態でした。真知子さんの視線が私の股間にあることも気付いていました。
真知子さんは『すごいね』と、言いました。
私の話の内容が凄いといったのか、それとも股間の盛り上がりが凄いと言ったのかは、わかりませんが。

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